北上川と磐井川の合流付近にオジロワシ飛来


   一関市の北上川と磐井川の合流付近に、毎年オジロワシが飛来する。オジロワシは、岩手県では宮古市や田老町など沿岸地が飛来地として知られているが、内陸の一関地方で見られるのは珍しいという。この付近に魚やネズミなどの餌が豊富だからだろうか。

 横田実さんのオジロワシの観察と撮影は13年ほど続いた。1999年12月14日午前9時ころ、つがいで悠々と飛んでいるのを発見した横田さんは、その姿をカメラに納めた。「つがいを見たのは今回が2度目。人が近づくと逃げてしまうので、じっと車の中で待っていた。やがて河畔の樹木に止まったので、車の窓からレンズを出し、撮影しながら少しずつ近寄った。川面をのぞき獲物をねらっている鋭い目がファインダー越しに見えた」と、撮った写真を前に横田さんの話は尽きない。その冬は、休日のたびに横田さんの撮影に同行してオジロワシを見た。

 単身赴任が終わって我孫子に戻ってからも、横田さんからのオジロワシ便りは続いた。2003年1月29日には「いい写真が撮れたぞ」と電話があった。数日してオジロワシの写真とその写真を掲載した岩手日報が送られてきた。翌2004年1月はカナダヅルが一関に飛来して、オジロワシの撮影にはほとんど行かなかったようだ。2004年12月17日、オジロワシが飛来する前に横田さんは旅立った。享年69歳。